テニスをはじめて10年あまり……。アラフィフ主婦がテニス女子シングルスに挑戦! ビギナー向けのシングルスの練習会に参加することになりました。はじめてのシングルスで厳しい洗礼?
テニスは1球でも多くつないだ方が勝ち
「シングルスならひとりだってできるもん」
女子ダブルスのペアと別れたわたしは、自分磨きをし、秘かに「女子シングルス」に挑戦することに決めました!
「ビギナー向け 女子シングルス練習会」に参加して、生まれてはじめてのシングルスに挑戦です。
だけど、初戦の相手は学生時代からテニスをしていたという上級者~(>_<)
手も足も出ないどころか、よくわからないうちに試合はあっけなく終わってました。
ぜっんぜんビギナーじゃな~い(T_T)
でも、ここはいい経験ができたと前向きに考えて、次に進もう。と、1試合終わったところで、コーチからアドバイスをいただきました!
「まずは打ったらセンターマークに戻ることと、ラケットを振り切ることに集中しましょう。
あと、攻められないときはつなげましょう。
もちろんロブでもいいんですよ。相手より1球でも多くつなげば勝ちです」
アドバイスは基本的なことですが、頭からすっぽりと抜けてました(*^_^*)
エースを狙うより、1球でもつないだ方が勝ち(^_^)v
どうせエースなんて決まらないですしね……
シングルスの場合は一人でコートを守らなくてはならないので、打ったら真ん中に戻るも鉄則!
わたしはダブルスのくせで、どちらか片方に寄っちゃってました(^_^;)
にわかシコラー? ロブ作戦
二戦目の相手は同じ四十代。コーチからのアドバイスを胸に、真ん中に戻ることとつなげることに集中しました。
相手はわたしとよく似たタイプ(^_^;)
おそらくシングルスは初心者に近い。ストロークやサーブをしたあとにセンターに戻らず、なんとなくそのまま前にでてくるのも、ダブルスのくせだと思われます。
緊張して、ボールを入れにいこうとしてラケットを振り切れないところも、まさにわたしにそっくりです(゚◇゚)
自分のことだとよくわかりませんが、人のことだとよくわかります。
彼女の弱点は、そのままわたしの弱点なんでしょう。レベルもほぼ同じ(^_^;)
ということは、この試合、冷静になれた方が勝ち?
ここで気を落ち着けて、ちゃんとストロークが打てたらいいのですが……アウト(>_<)
なら、次はつなげる作戦だー!
わたしはとにかく1球でも多くつなぐことに集中しました。
打ったらセンターに戻ってロブで返し、またロブで返しと、ひたすらロブで返しました。
やっているわたしも相手もなんだかなと思ってしまう展開ですが、このロブ作戦は大成功(*^_^*)
ロブだと滞空時間が長いのでセンターに戻りやすいし、何より落ち着いて打てます~
相手はロブをアウトさせたり、攻撃をしようとサイドを狙ってミスしてくれました。
同レベル同士だと、先にしかけていく人の方がミスをする確率も高くなる気がします。
6-4の初勝利(^_^)v
目標の1勝が出来て大満足です!
つよーいお姉様
次の対戦相手は最年長の六十代。かなりベテランな感じです。
年上だからでしょうが、ラケット回し(Witch)の時からなんとなく上から目線でした~。
ラケットは若輩者のわたしが回すのが当たり前……みたいな。
でも、1勝したわたしは調子に乗っていたので、あまり気にしないようにしました。
次も、もちろんロブ作戦です(^_^)v
相手はわたしより上手なのですが、年齢的なこともあり、すんごい球を打ってくるわけではありませんでした。
サイドを狙われても、なんとか拾うこともでき、ロブで返すことができました。
ゲームカウントは3-3。
長めのラリーが続くうちに、相手がイライラしてきたのがわかりました。
そんなとき、事件が起こりました!
相手のファーストサーブがフォルトしたところに、隣のコートからボールが入ってきたのです。
わたしは「フォルト」といってボールをそのまま打ち返し、入ってきたボールを拾いに行きました。
すると、彼女が文句を言い出しました。
理由はわたしが返球してきたから、フォルトだとは思わなかった、というものでしたΣ(゚Д゚)
えーー、誰がどう見てもフォルトだったのに?
確かにフォルトボールはネットにかけるものかもしれませんが、ちゃんとコールをしながら返したよ……
そうは思いましたが、いちおう弁解をしました。
「すみません、隣からボールが入ってきたもので……」
「そういうときはタイムっていうものでしょう?
それに、こういう場合はあなたはなんて言わなくちゃならないのか知ってる?」
サーブがフォルトしたのが先なんだけど~、とは思いましたが、相手が怒ってるみたいだから仕方なく言いましたよ(-_-;)
「すみませんが、ファーストからお願いします」
わかればいいのよ、という感じで、相手はファーストサーブからやり直しました。
な、納得できない! 1球目は明らかにフォルトだったのに(-_-メ)
セルフジャッジは言い切った者勝ち?
もやもやとしながらも、わたしはボールをつなぎ続けました。と、相手がサイドに決めようとしたボールがアウトしました。
やった、これで4-3だ!
すると、今度はあからさまに怒ってきたのです。
「はあ? 今のがアウト?」
「はい、ここです」
わたしはサイドラインの横にうっすらとついているボールの跡を指さしました。
5センチはアウトしています。
「そんな場所だったら、わたしだって、こうして聞いたりはしないわよ」
「あ、でも、ここだったんで……」
えーーっという感じです(@@;)
心臓はバコバコいってますが、今度は引き下がる気はおきませんでした。
だって、絶対アウトなんですからっ。
コートチェンジの時、彼女はわざとらしくため息をつきましたが、わたしは気づかないふりをしました。
気分は最悪(-_-)
怒りがふつふつと湧いてきましたが、ここで切れたら負けだ、と我慢しました。
こんな時にずこんとストロークを決めることができたら、どんなにスカっとするでしょう。
でも、そんな実力はない。ここは我慢、我慢。
でも、わたしの精神力も技術力も高くはないので、結局、ここからはなし崩し的に負けてしまいました。ゲームカウントは4-6(>_<)
シングルスのセオリーがなってない
試合後に、相手のお姉様からこんな言葉をかけられました!
「あなた、シングルス初心者?」
「はい。今日、はじめて試合をしました」
「ふーん、だからね。シングルスのセオリーってもんがなってないもの。
シングルスはね、あなたみたいにただロブで続ければいいってもんじゃないのよ。
セオリーがわかってない人とやると疲れるのよね」
「はあ、すみません」
こ、こいつーーと、キレそうになりながらも、大人なのでなんとか笑顔で対応しました。
「テニスのコーチが、生徒相手にラリーを失敗しないで続けなくちゃならないのが大変だっていうのがわかるわ。
こっちは失敗するわけにはいかないから、プレッシャーになるのよね。
でも、ま、シングルスをやる人が増えるのはいいことだから、あなたもがんばってね」
「……ありがとうございました。いい勉強になりました」
頭を下げながらも、わたしは心に誓いました。
くっそーーーっ。あと1年たったら、絶対にリベンジしてやるーー。
テニスの試合に勝って、なおかつ相手に説教するというのは絶対ダメー。
シングルスのセオリーの前に、人としてどうなんだ?と問いたい?
女子シングルス、初挑戦で厳しい洗礼を受けました(>_<)