テニスをはじめて10年あまり……
最新のワイパースイングを手に入れるために、おじさんの技を盗んじゃえ!
見よう見まねでワイパースイングを試したわたしの手に異変が起こりました……
自己流ワイパースイングの代償
「あなたのストロークは昭和なのよ。今はワイパースイングが流行なのよ」
先輩おばさまAさんからのご指摘に、わたしは一念発起しました。
最新の打ち方を身につけてやる!!
と、そこまではよかったが、我流でワイパースイングを試してみたら、右手首に鈍痛が走ったのです(ToT)
テニススクールの同じ中級クラスのCさんをコピーしただけなのに~( ´△`)
Cさんのストロークは、テイクバックもフォロースルーもほとんどなく、まるで手先だけをバイバイと動かしているようなフォーム。
超コンパクトなのに、強いボールが飛んでいく!
それは、最新のワイパースイング!!
わたしは腕を伸ばして手首を固定して、ラケットでバイバイするみたいにくいっと手首を曲げてみましたっ。
気分はまさしく錦織圭\(^^)/
だけど、80分のレッスンを終えた頃には、右手首が痛くなっていました(>_<)
テニスラケットを持つのも痛い
レッスンの翌日には家事をするのも辛い。痛いのは手首の小指側〜
ラケットを振るのはもちろん、持つのも痛いくらいです。
手首が痛くなると雑巾をしぼれないなどと言いますが、食器を洗うときにも、洗濯機から洗濯物を出すときにも鋭い痛みが走ります!
※ ちなみにずぼらなわたしは雑巾はあんまり使いません。
痛くなってみて、はじめて気づいた手首の大切さ。
日常生活のほとんどは手首を使うじゃありませんか(>_<)
右手首にぐるりと湿布をまいたわたしを見て、夫は眉をよせました。
「なにそれ?」
「錦織圭みたいに打とうとして、手首が痛くなった。こんな感じにくいっと。ううっ」
と、頼まれてもいないのに、なんちゃってワイパースイングの素振りをして、また激痛が走ります(@_@;)
「なんだ! それ、絶対ヘン」
「そーお? 最新のワイパースイングだからね。
あなたの知ってる、古い、昭和のストロークとは打ち方が違うんだよ」
「いやいや、錦織は絶対にそんな打ち方はしてない。そんな風に腕をのばして手首だけでこねたら、筋を痛めるに決まってるよ」
「うーん。やっぱもっと手首を鍛えなくちゃダメか。ダンベルを手首だけで上下させるとか。
ねえ、パパの持ってるダンベルで一番軽いのを貸して」
「ダンベルを手首で上下? 何バカなこといってんだ。
手首だけで球を打つわけないだろう。プロのサーブなんて200キロだぞ。負荷がかかりすぎる。
手首でくいっと打つだなんて、どういうコーチに習ってるんだ?」
偉そうにいう夫はテニスはやってません。
趣味はランニング(^^)
が、スポーツ観戦が好きなので、海外のテニス選手の名前はわたしより詳しいし、もしかしたら、わたしより正しいフォームもわかってるかもしれません(-_-;)
「いや……コーチは別にそんなことは言ってない。
同じレッスン生の上手な人の打ち方を真似してみただけで……」
「ええ? なんでコーチに教えてもらわないの? 高い金を払ってんのに、それじゃ習いに行ってる意味ないだろ」
まあ、そう言われてしまえば、そうなんだけど……。
「でも、レッスン時間が短くて7人習ってるから、細かいフォームまで教えてもらう時間はないんだよ。
終わった後も、すぐに次の時間の人達がきちゃうし」
テニススクールのレッスン生は7人で、時間は80分。
一人一人がコーチに細かい指導をしてもらえるような雰囲気ではない。っていうか、聞きづらい。
新参者が抜け駆けするみたいで(^^;)
「スクールに行く意味ないじゃん。自分でやるだけなら壁打ちに行けよ」
夫はわたしがテニスをすることに関して、反対はしないけど、積極的に応援する気もないのです(^_^;)
家事と育児のストレス解消、なんですけどね。
テニススクールはやめたらと言われないうちに、話を終わらせる方がいいと判断しました。
「わかった。来週はコーチにちゃんと教えてもらうから」
「あ、来週はやめとけ。痛みが引くまでテニスは中止」
痛みにはRICEが基本
「えーーっ」
すぐにでも、正しいワイパースイングを身につけたいのにー。
多少手首が痛くても、テニスはしたい!
「当たり前。手首が痛いってことは、筋肉が炎症を起こしてるんだから、RICEが基本。ちゃんと直さないと長引くぞ」
「ライス?」
米をちゃんと食べろってことですか(¯―¯٥)
「R レスト。安静。
I アイシング。患部の冷却。
C コンプレッション。患部の圧迫。
E エレベーション。これは心臓より高い位置に患部をあげる
つまり、よくなるまではテニスを休んで、痛い間は患部を冷やせってこと」
二年前、ランニング中にふくらはぎの肉離れを経験した夫は、それ以降、ストレッチなど、身体のケアにはまっています。
バランスボールをはじめ、ゴムバンドやストレッチポーなど、不思議な道具を買い集めてます(^_^;)
ああーん、早くテニスがしたいのにーっ。
でも、とりあえず、わたしは手首の痛みをとることに専念しました。
このままじゃ、家事も育児もできないもん(;´Д`)
幼稚園児はまだまだだっこをせがみます。
やはりワイパースイングをしたいだなんて、おばさんには無理な相談だったの?
こんなに早く挫折が訪れるなんて。
わたしは手首を冷やしながら、深いため息をつきました。